老人虐待 (ジャンル:そのほか) 楽天ブログ(Blog)
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ぺ天使のつぶやき
徒然なるままに、笑顔で過ごしていたい……
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2005年05月21日
老人虐待
「日常の出来事☆ナースの独語(802)」
[ お仕事 ]
先日、クリニックにこんな患者さん達がやってきました。
物忘れが酷くて、近所の人のお宅にお世話になっている、大正生まれの男性、Aさん。
そして、そのAさんを引き取ってから、高血圧になって、頭痛やら眩暈やらの不定愁訴が出始めた女性、Bさん。
まず、Aさんについて、診察前の問診を行ったんですが、始終、AさんはBさんの顔色を窺ってオドオドしていたため、問診の後の知能テストはお一人で受けて貰おうとしたのだけれど、Bさんが「私がこの人についての責任を負っていますから!」と、中に入ってこようとする。
出て行って貰おうとしたけれど、Bさん、一歩も譲らず。
まぁ、血縁関係ではないけど、民事上の保護者ではあるらしいので、同席を許可したワケですが。
早々に後悔しました。
Aさんに問いかけた質問のほとんど全てに、「そんなの、この人がわかるわけないじゃないですか」とか「ボけた人に何きいても無駄!」とか、そんな横槍を入れてくる始末。
あと数問、長く続けてたらキレたと思われますが、忍耐力が何とか保って、次はBさんの問診。
私はね、患者さんの差別はしませんよ。
区別はしますけどね。
で、問診の間に、確信しました。
私、このBさん、好きにはなれないな、と。
寧ろ、軽蔑しましたよ。
Bさんの話を総合すると、こんな感じです。
近所のAさんは最近ボケが酷くなってきたので、心配で家族の反対を押し切って、Bさんは家に引き取ったのは良いけれど、想像していた以上にAさんのボけが酷く、引き取って10ヶ月目にして我慢できなくなって、施設か何処かへ追い出したいから、そのための手続きをして欲しい。
えーっと。
Aさんは犬でも猫でもないですよ?
何考えてやがんだ、このババァ。
そして、更に聞いてみると、この話を近所の診療所に持っていったところ、「ウチよりは大きな病院へ」と言われたらしく、○○日赤病院へ紹介状を書いて貰ったのですが、その○○日赤病院でも「ウチは専門じゃないから」と紹介状を突き返され、「専門は××クリニックですよ」と、我がクリニックへ行くよう、指示されたらしいのです。
ってゆーか。
ソレって、診療拒否じゃないですかい、○○日赤よぉ?
と、まぁ、そんな日赤への恨み節はサテオキ。
かなり自分勝手なBさんの言い分に腹を立てた私ですが、後々、その二人の診察を引き受けて貰った若先生と話してみて、イロイロ考えてみたのですよ。
もしかしたら、BさんはAさんの年金に目をつけたんじゃないだろうか、とか。
AさんはBさん一家から、精神的虐待を受けているんじゃないだろうか、とか。
まぁ、精神的虐待を受けているのは確実ですけどね、あのAさんの態度を見ていれば。
マスコミは子供の虐待ばかり取り上げて、老人の虐待については触れないようにしています。
でもこの二つには、決定的な違いがあるのですよ。
子供には『未来』があって、老人には『未来』は短いのです。
虐待で受けた傷は、長い時間をかければ癒す事が出来ます。(注:個人差があるので、出来ない子もいますし、癒す前に亡くなってしまう子もいます)
でも、ご老人には、虐待で受けた傷を癒す時間なんて残ってない場合が多いのです。
更に、虐待してくる対象は、自分よりも年下の若輩者。
こんな屈辱はありません。
ご存知ですか、ご老人の自殺率の高さを。
家族に話を聞いても、「そういえば最近、身体の調子が悪いと言っていた」とか、「持病のリウマチが……」とか言葉を濁すばかり。
苦労して、子供を独立させた末に、社会のゴミ扱いされて、孤独と屈辱に抗いながら、こっそり亡くなりゆくご老人達。
子供の虐待に関しては、無理もないなと思う事もあります。
親子の相性だってある、自分が辛い時に子供の癇癪やら泣き癖やらを起こされたら、殴り飛ばしたくなる気持ちもわかります。
政府は将来の税収に関わるからと、子供を産め産めと言っていますが、社会などの体制も制度も、子供を育てるのに向かないまま、何一つ変えようとせずに「子供を作れ」と。
そんな社会で子供を産んだって、ぶつけようのない不満や鬱憤や不安を子供に向けてしまっても、ある意味、仕方がないと思います。
けれど、老人はそうじゃない。
彼らは自力で生きていく術を持っているはず。
年金を使って、施設に入ってもらって、他の同年代の方々と共に、介護のプロの手を借りて、楽しく日々を送るという選択も出来たはず。
それを、「親を施設に送るなんて」なんて変な虚栄心を振り翳して、自宅の座敷に寝たきりにさせている人の何と多い事か。
親を介護しようとする心意気は買いますが、悪いけれど、金をケチッて無駄な努力をしているとしか思えません。
少なくとも、今回受診したAさん・Bさん両方にとっても、彼らが同居するメリットはないように思います。
まぁ、一方的にBさんを責めるつもりはありません。Aさんにだって、甘えというものがあったのでしょうし。
きっと、この虐待問題、今後も減るどころか、増え続けるんだろうなぁと思うと、暗澹とした気分になりました。
Last updated
2005年05月21日 22時40分12秒
コメント(2)
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早く見るべきでした
老人の娘さん
ここの書かれたこと賛成です。むしろありがたいと思いました。看護婦さんですか。ありがたい感覚をお持ちの方と思い、感謝です。それにしてもBさん、誤った親切なのか、もう残念ながらろくでなし、になってますね。Aさん、本当にかわいそうです。。(2006年10月06日 13時45分06秒)
返事を書く
Re:早く見るべきでした(05/21)
鈴守 はるかさん
老人の娘さん
こんにちは、HNから察するに、親御さんの介護をなさっているのでしょうか?
ナースの中にも、「子は親の面倒を見るのが当然」という考えの人がいて、病院や施設にお年寄りを預けざるを得ないご家族を悪く言う人もいますが、今の世の中では、生活をしながら、親世代の介護をするのはかなり厳しいと思います。どうしようもなくなって、親御さんを施設に送らなければならなくなった時に、「自分は親不孝者だ」とご自分を責める方を見るたびに、気の毒になります。
それだったら、介護サービスも日本経済の歯車のひとつと考えて、『親の介護ぱプロに任せて、自分はその金を稼ぐ』と開き直った方が良いと思います。
この記事で取り上げたAさんとBさんは血が繋がっていませんでしたが、実際の介護の現場では血が繋がっている故に悲惨なことになる場合もあります。
気張りすぎたら破綻しやすい介護の現場ですので、気負わず、気楽〜に、介護なさってくださいね。(2006年10月10日 18時30分18秒)
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